醸造家のワイナリー通信

収穫も終盤戦

いよいよ今年の収穫も終盤戦になり、あとは一部のメルロとカベルネを残すのみにな りました。
9月上旬から降り続いた雨に加えて、数回の台風にも見舞われ、9月終わり頃から灰色カビ病などが発生してきたために、収穫をかなり急ぎました。雨の中での収穫も多かったのですが、スタッフ、お手伝いの皆さん、そして多くのボランティアの皆さんの力で、質、量ともになんとか例年並みをクリアできたと思います。本当にありがとうございました。

今年は夏の猛暑、雨が降らないかと思ったら突然の豪雨、秋の長雨、台風など、自然の中で行う私たちの仕事の難しさを改めて感じさせられました。それを乗り越えたブドウが、今、タンクや樽の中で発酵し、今年の気候風土を反映したワインになっていくのでしょう。
ワイナリー工場内での作業は11月始めごろまで続きます。あとひとふんばりです。

異常な暑さが続き、ブドウの熟度が急速に上がってきました

例年であれば収穫はもう少し先の話なのですが、一部の畑では収穫を急がなければならない状況になってきました。例年より10日ほど早いでしょうか。このような暑い年は酸度が下がるのも早いものですから、ブドウの成分分析をしながら、より短期間で収穫を終えなければならないと考えています。

ブドウは今のところ順調ですので、あとひと月あまり好天が続けば、よいヴィンテージが期待できます。

今朝はからっとして涼しい朝を迎えました。このように寒暖の大きい晴れの日が9月に続くことを期待しながら、いよいよ2018ヴィンテージシーズンを迎えます。

台風一過で晴れと暑さが戻ってきました

ブドウのほうは、今のところ順調ですが、今年は気温が高く、また夕立が多いので病気の発生が心配されるところです。この地域は日本有数の少雨なので、雨よけ施設はなしでも栽培が可能ですと言ってきたのですが、近年多発している8月から9月にかけての台風や長雨をうけて、今年はすべてのピノ・ノワールに、房へのビニール雨よけを行っています。ピノは特に果皮が薄く、収穫前の雨で粒が割れてしまったり、といった被害が多いからです。

これから8月、9月の天候で、今年のブドウ、ワインの出来が決まります。スタッフの、畑での頑張りが報われるように祈るばかりです。

ブドウの小さな実

しばらく更新をさぼっている間にブドウはぐんぐん成長して、開花し、小さな実が結実しました。
今年は春から気温が高く、空梅雨ぎみで、例年よりも少し早目に推移していますが、今のところは大きな問題もなく来ています。ただ、これから収穫までの3か月間の天候がブドウの品質を左右しますので、よい天候になることを祈りつつ、畑でしっかりやるべきことに取り組んでいきたいと思います。

写真の下のほうに千曲川が流れているのですが、今年もこの地域に新たなワイナリーが数件誕生します。アルカンヴィーニュ「千曲川ワインアカデミー」の卒業生が立ち上げる予定のワイナリーも2件あり、本当に「千曲川ワインバレー」になってきたなぁと、この景色を見ながら感慨にふけるこの頃です。

日本ワインフェスティバル花巻

5月26、27日の二日間、日本ワインフェスティバル花巻にヴィラデスト、アルカンヴィーニュとして出展参加してきました。

新花巻駅からレンタカーで約30分の花巻市・大迫地区の小さな商店街が会場です。岩手で老舗のエーデルワインさんや数年前に開業された高橋葡萄園さんらが行政と一緒になって企画されたお祭りで、東北のワイナリーを中心として、山梨や長野、新潟からも総勢38ワイナリーの参加がありました。

正直、こんな交通の便の悪いところにお客様の来場があるのだろうか?と一抹の不安が頭をよぎったのですが、快晴の天候にも恵まれて、開場の前から大勢のお客様が。正確な人数は聞いていませんが、1日2000人くらいの来場があったのではと思います。

ここ数年、東北でも新しいワイナリーが続々と誕生していて、皆で盛り上げていこうという熱気をひしひしと感じました。

長野はワイナリー数が、全国で第2位(か3位で北海道と争っている)で、30を越えて40に近づこうとしていますが、数が増えるにつれて、ますます地域としての発信が重要になってくるなと感じさせられました。いろいろ学び、楽しませていただいた2日間でした。関係者、そしてご来場の皆様、ありがとうございました!

ゴールデンウイーク真只中

例年より少し早めに萌芽が始まっています。春先は暖かったものの、また寒くなったり、暑くなったりで、例年より1週間ほど早めに落ち着きました。

今年は久しぶりに新しい畑の植え付けはないのですが、既存の畑の補植(枯れた木の植替え)やメンテナンスなどして、これからのシーズン本番に備えます。雑草も含めて植物が一気に活動を始めました!

ブドウの萌芽

今日は寒くなり雪もちらつきましたが、ここのところの異常な暖かさ(暑さ)で、ブドウの萌芽は早まりそうです。
萌芽するまでに剪定のかたづけや、結果母枝の誘引、消毒散布、そして苗木の植え付けを急がなけばならず、時間との勝負になってきました。
また、昨年仕込んだワインやシードルの澱引きや瓶詰めも同時に進行しています。2017年は収穫前1か月の天気がとてもよかったので、非常に健全で品質のよいブドウが収穫でき、ワインのほうも良い仕上がりです。ワインのリリースは初夏になります、ご期待ください!

話は変わりますが、今秋、麻井先生とその影響を受けた若い造り手たちを描いた映画「ウスケボーイズ」が公開されます。
https://www.cinra.net/news/20180406-usukeboys
先生の晩年、98年から01年にかけて、私は先生に師事してワインづくりを学びました。
「志を高く持ちなさい」、「日本でもきっと世界に通用するワインができる」といつも仰られていました。技術はもちろんですが、ワインづくりに対する考え方や精神を叩き込まれたように思います。

先日公開前の試写会にお招きいただきました。私は映画にでてこない(ヴィラデストのワインは登場!)ですが、当時のことがリアルに思い出されて胸が詰まるおもいでした。あれから15年以上が過ぎ、ウスケボーイズも立派なオジサンになりましたが、これからも初心を忘れずワインづくりに取り組んでいきたいと、強く感じされられました。

ブドウ苗木の接ぎ木を始めました

ブドウは剪定枝を地面にさしておくだけ(挿し木)でも増えるのですが、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)という虫が寄生しブドウを弱らせるため、それに耐性のある台木に接ぎ木をして苗をつくります。

フィロキセラは、19世紀にはヨーロッパで大発生して、ヨーロッパ中のブドウを壊滅的な状態に追い込んだという怖い虫で、長野でも実際に生息しています。

苗木屋さんにも発注はしているのですが、近年のワイナリー開業ラッシュもあり、苗木の入手が難しくなってきているため、少しでも自分たちで作成しようと数年前から取り組んでいます。スタッフも、経験を積んで、腕を上げてきたようです。

ただ、安易に苗木を自前で作成すると、病気やウイルスを拡散させてしまうことにもつながりかねません。やはり海外のワイン先進国のように、公の機関による苗木の認証制度などを整備していくことが必要なんだと思います。

NAGANOワインフェスに参加

東京の帝国ホテルで開催されたNAGANOワインフェス2-26に参加してきました。当日は東京マラソンがすぐそばで行われていましたが、非常に多くのお客様にご来場いただき、NAGANOワインの魅力を多くのお客様に知っていただくとてもよい機会になっています。運営面では県を始め、NAGANOワイン応援団、そしてボランティアの方々など多くの皆さんが裏方で支えていただいていて、本当にありがたいです。


写真は長野県観光大使の峰隆太さんと。

私は冬場、毎週のようにイベントなどであちこち出張していますが、畑ではスタッフが着実に剪定を進めてくれています。今年は寒いのですが、このあたりは雪が少なく仕事がはかどっています。2月も後半になりようやく寒さも和らいできました。これから、ビン詰めや新しい苗木の植え付けなど、いろいろ忙しくなってきます。

仙台へ

仙台に行ってきました。震災後、ワインを通じて地域を活性化しようという気運のなかで、新たなワイナリーが誕生しています。

今回はすでにワイナリーを始めている方、これからはじめようとする方々の勉強会にお招きいただきました。和気あいあいとした中にも熱気があり、これからが楽しみな新しい産地です。

まずは了美ヴィンヤード&ワイナリー。畑は雪深くてあまりわかりませんでしたが、晴れていれば素晴らしい景色だそうです。真新しくきれいで機能的なワイナリー、とても仕事しやすそうでした。オープンはゴールデンウイークの頃になるそうです。

次は雪道をスリップしながらドライブして仙台秋保ワイナリーへ。なんだかニュージーランドにありそうな、おしゃれなワイナリー。自社畑のワインは2-5まだ非常に量が少ないそうですが、スタッフの皆さんがイキイキとされているのが印象的でした。 全く新しい産地で新しい道を切り開こうとされる皆さんから刺激を受けてきました!