醸造家のワイナリー通信

「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」お披露目会に参加しました

先日、今年9月に開業した「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」のワイナリー関係者向けお披露目会に参加させていただきました。
ワイナリー関係者は、秋は収穫・仕込みで忙しいからということで、少し落ち着いたこの時期に開催されたそうです。

広大なブドウ畑の中の見晴らしのいい高台に立つ、真っ白な美しいワイナリー。工場内はすべて窓越しに見えるようになっていて、ブドウ畑からワインづくりまでの過程が公開され、そこでできたワインをブドウ畑を見ながら味わうことができます。

 

メルシャンが上田市(旧丸子町)の陣場大地にワインブドウの苗を植え付けたのは、2003年、まさにヴィラデストワイナリーが開業した年です。
当時、植樹祭が行われて、私も玉村のお付きで行ったことを憶えています。
今では本州では最大と思われる約20ヘクタールの壮観なブドウ畑が広がります。昨年までは収穫されたブドウはすべて山梨県に運ばれてワインになっていました。ブドウ栽培はもちろん、ワインづくりにおいても、醸造時期の外気温などがワインの質に大きな影響を与えますので、今年からは本当の意味で、椀子(マリコ)のテロワールを反映したワインが生み出されてくるのでしょう。

また、メルシャンのワイナリーが近くにできたことにより、優秀な技術者との情報交換や交流がさらに活発になりそうですし、この地域を訪れる人も増加するでしょう。千曲川ワインバレーのレベルアップにもきっとつながるだろうと、期待しています。

収穫、仕込みも終盤です

10月21日にタザワメルロー畑の収穫が終わり、あと少量のカベルネを残すのみとなりました。

 

今年は、9月からの好天で一気にブドウの糖度が上昇し、非常に健全で質の高いブドウが収穫できました。10月中旬の台風19号の影響が心配されましたが、ヴィラデストは特に被害なく、収穫・仕込みも終盤を迎えることができました。多くの皆様にご心配いただき、ありがとうございました。

 

 

しばらくはワイナリー内でワインの発酵や赤ワインのプレス作業、ブランデー(ヴィナッチャ)の蒸留など、まだ気を抜くことはできませんが、約1か月半続いた収穫が終わると一息つくことができそうです。

今年も多くの皆さんに収獲ボランティアで助けていただきました。2019ヴィンテージは大いに期待できそうです!

収穫、仕込みの最盛期を迎えています

ピノ・ノワールの収穫、仕込みを行いました。

 

今年は7月、8月と不順な天候が続きましたが、9月になり、晴天の日が多く、カラッとした昼夜の寒暖差が大きい条件が続いていますので、ブドウは非常によい状態で熟しています。2019ヴィンテージは、とても期待が持てそうです。スタッフも疲れが出るころですが、これまでの畑での努力が報われ、楽しく作業にあたっています。

 

 

ピノ・ノワールが終わると、ソーヴィニョンブラン、シャルドネ、メルローと10月20日頃まで収穫、仕込みが続きます。あとしばらく、好天が続くことを期待したいです。

収穫ボランティアの方も、たくさんお越しいただき、ありがとうございます!
今後も収穫ボランティアを募集する日程がありますので、よろしくお願いします!

 

9月になりました

8月下旬から朝晩、めっきり涼しくなってきました。今年は7月末までは涼しく雨続きだったのですが、8月前半から暑くなりました。その後、台風や、ゲリラ豪雨もあり、ブドウは今のところ例年より少し遅れめの生育なものの、9月に好天が続けば一気に盛り返すと期待しています。ここまで順調に生育していますので、収穫までのあと1か月~1か月半の天候がよいことを祈るばかりです。

 

収穫が近づくこの時期、イベントも活発に開催されています。

822日には長野県のアンテナショップ銀座NAGANOにて大人の休日倶楽部趣味の会のゲストとして千曲川ワインバレーやヴィラデストをご紹介させていただきました。また、24日は長野市にてワイン&シードルガーデン in 長野、25日は東京・白金台のラゴッチャ東京さんでヴィラデストメーカーズディナーを開催していただきました。

 

仕込みを前にして、お客様の感想を聞き、また自らのワインに改めて向き合うことで、新たな決意とインスピレーションを得ることができ、よい機会だととらえています。

91日に日本ワインコンクール公開テイスティング、9月7日には恒例の東御ワインフェスタが開催されます。その後は、収穫・仕込みに集中です。

 

梅雨明け、そして夏がやってきました

長野県では7月29日に梅雨明けが発表され、一気に暑くなってきました。
6月から7月にかけては、本当に曇や雨の日が多く、低温で日照量の少ない日が続きました。
ブドウの生育も少し遅れ気味で、わずかですがカビによる病気の発生もみられます。

ただ、梅雨にしっかり雨がふる年は、秋の収穫前に好天になる場合が多いものです。
これまでの経験からも収穫前の1か月の天気がよければ、かつ、それまでに病気をしっかり抑えられれば、よいヴィンテージになります。

今後の天気に期待して、これから夏本番の作業に臨みます。スタッフの日焼けも本番になってきました。

シャルドネの結実 ~ワイン産地としての東御市の魅力~

我が家の庭(標高約600m)のシャルドネに小さな実がつきました(写真上)。一方、ヴィラデスト周辺(標高約850m)のシャルドネは、ようやく結実しはじめたところで、まだ開花中のものもあります(写真下)。

東御市はどこを歩いても坂ばかりの町で、千曲川が流れているのが標高500mくらいなのですが、車で15分ほどのヴィラデストと標高差が約350mもあります。
そのため、狭いエリアでも、カベルネソービニヨンからゲヴュルツトラミネールやピノグリまで、さまざまな個性のある品種が栽培でき、このエリアのワイン産地としての魅力を高めてくれていると感じます。

今年は梅雨らしい梅雨で、連日、雲の多い雨がちの天候が続いています。気温もあまり上がらず、生育は少し遅れ気味ですが、全般的には今のところ順調に来ています。梅雨明けまではもう少しかかりそうなので、夏の太陽が待ち遠しいところです。

梅雨も近づき、新梢の伸びも勢いがついてきました

梅雨も近づき、新梢の伸びも勢いがついてきました。この時期はすこしでも油断すると、あっという間に作業が追い付かなくなってしまう忙しさ。ヴィラデストのブドウ畑も今年でほぼ10ヘクタールになりましたので、作業の効率化を図るとともに、機械化も重要な課題になっています。

日本では、稲作はかなり機械化が進んでいますが、ワインブドウは日本の農業全体からすれば未だ比重は小さく、また垣根式ブドウの歴史も浅いために、機械化はまだまだこれからです。海外のワイン生産国では様々なワインブドウ用作業機がありますが、海外製の大きなトラクターは、日本の狭小な畑では作業が難しく、アタッチメントも輸入のためメンテナンスも容易ではありません。

ヴィラデストでは、あるメーカーさんのワインブドウ作業機開発に数年前から協力しています。小回りの利くトラクターに、作業用のアタッチメントを取り付け、除草や摘心などの作業試験を続けて完成まであと少しになりました。
作業速度が劇的に上がることで、農業の基本である適期、適作業を実現するための大きな力になるのは間違いありません。

少し気が早いですが、機械化の次は自働化でしょうか?

ブドウが萌芽しました

今年は暖冬で芽がでるのが早くなるかと予想されましたが、春は気温が低く、結局、例年並みのゴールデンウイーク中に萌芽を迎えました。

今年がどのようなヴィンテージになるのか、これからの天候次第ですが、よい収穫を迎えられるよう、スタッフ皆でしっかりと栽培管理に取り組んでいきたいと思います。

5月8日には、ヴィラデスト周辺の最低気温が-0.4℃まで下がり、霜の害が心配されました。ヴィラデスト周辺のブドウ畑はほぼ被害がなかったのですが、すこし離れた八重原の自社畑では、わずかですが、出たばかりの新芽が霜にあたり、茶色に変色し触るとパリパリと崩れるという被害を受けました。これからもう少しの期間、遅霜には注意が必要です。

この八重原畑は2015年から植え付けを始め、今年にはほぼ成園と言っていいところまで成長しました。ヴィラデストとは千曲川を挟んで反対側になり、千曲川にほぼ垂直に切り立つ崖の上の台地にあります。畑のすぐわきには、戦国時代に狼煙台として使われた外山城址があり、雄大な景色が拡がります。

八重原のメルロは、今年の冬に本数限定で発売する予定です。ご期待ください!

 

「ワイン&ビアミュージアム」がオープンしました


東御市にある日帰り温泉施設・湯楽里館2階に、東御市を始めとした千曲川ワインバレーのワインを体験できる施設「ワイン&ビアミュージアム」が、4月11日にオープンしました。前日の竣工式では、玉村と一緒にテープカットもさせていただきました。

館内には、ワインの試飲コーナーや展示エリアがあり、専属のワインコンシェルジュが常駐していて、ワインの飲み比べを楽しんだりすることができます。造り手を招くメーカーズディナー、セミナーなど楽しいイベントも開催していく予定だそうです。ヴィラデストから車で5分くらいですので、ヴィラデストと一緒に、ミュージアム、温泉もお楽しみください!


また、御堂の畑の植え付けが始まりました。写真は記念すべき一列目の植樹。あと、2000本以上ありますので、しばらくは必死でがんばります!!

御堂地区の植え付けが迫ってきました

いよいよ御堂地区の植栽が迫ってきました。これまでも何度かご紹介してきましたが、現在、造成中の御堂ワインブドウ団地は長く荒廃地になっていたところが、今年の春から植栽が始まり、数年のうちには30ヘクタール弱のまとまった一面のワインブドウ畑になります。市内の既存ワイナリーや新規就農者など約10名が参加する予定で、ヴィラデストは約3ヘクタールの植栽となります。

造成がギリギリまでかかっていたのですが、先日、きれいに整地された状態の畑をようやくみせていただきました。改めて広い!4月に植え付けすることを考えると、一瞬クラっとしましたが、これまで、最高6000本植えた経験がありますので、今年の3000本はなんとかなるでしょう。ヴィラデストでは今年と来年の2年をかけて3ヘクタールの植栽を行う予定です。

本州では最大規模になる、まとまったワインブドウ畑ですので、農作業の機械化、効率化、共同化や観光化などのモデルにしていかなければなりませんが、先ずは一面の美しいブドウ畑から生み出される、個性ある高品質なワインを皆さんにお届けできるように、みんなで力をあわせてがんばりたいと思います。ご期待ください!