醸造家のワイナリー通信

梅雨も近づき、新梢の伸びも勢いがついてきました

梅雨も近づき、新梢の伸びも勢いがついてきました。この時期はすこしでも油断すると、あっという間に作業が追い付かなくなってしまう忙しさ。ヴィラデストのブドウ畑も今年でほぼ10ヘクタールになりましたので、作業の効率化を図るとともに、機械化も重要な課題になっています。

日本では、稲作はかなり機械化が進んでいますが、ワインブドウは日本の農業全体からすれば未だ比重は小さく、また垣根式ブドウの歴史も浅いために、機械化はまだまだこれからです。海外のワイン生産国では様々なワインブドウ用作業機がありますが、海外製の大きなトラクターは、日本の狭小な畑では作業が難しく、アタッチメントも輸入のためメンテナンスも容易ではありません。

ヴィラデストでは、あるメーカーさんのワインブドウ作業機開発に数年前から協力しています。小回りの利くトラクターに、作業用のアタッチメントを取り付け、除草や摘心などの作業試験を続けて完成まであと少しになりました。
作業速度が劇的に上がることで、農業の基本である適期、適作業を実現するための大きな力になるのは間違いありません。

少し気が早いですが、機械化の次は自働化でしょうか?

ブドウが萌芽しました

今年は暖冬で芽がでるのが早くなるかと予想されましたが、春は気温が低く、結局、例年並みのゴールデンウイーク中に萌芽を迎えました。

今年がどのようなヴィンテージになるのか、これからの天候次第ですが、よい収穫を迎えられるよう、スタッフ皆でしっかりと栽培管理に取り組んでいきたいと思います。

5月8日には、ヴィラデスト周辺の最低気温が-0.4℃まで下がり、霜の害が心配されました。ヴィラデスト周辺のブドウ畑はほぼ被害がなかったのですが、すこし離れた八重原の自社畑では、わずかですが、出たばかりの新芽が霜にあたり、茶色に変色し触るとパリパリと崩れるという被害を受けました。これからもう少しの期間、遅霜には注意が必要です。

この八重原畑は2015年から植え付けを始め、今年にはほぼ成園と言っていいところまで成長しました。ヴィラデストとは千曲川を挟んで反対側になり、千曲川にほぼ垂直に切り立つ崖の上の台地にあります。畑のすぐわきには、戦国時代に狼煙台として使われた外山城址があり、雄大な景色が拡がります。

八重原のメルロは、今年の冬に本数限定で発売する予定です。ご期待ください!

 

「ワイン&ビアミュージアム」がオープンしました


東御市にある日帰り温泉施設・湯楽里館2階に、東御市を始めとした千曲川ワインバレーのワインを体験できる施設「ワイン&ビアミュージアム」が、4月11日にオープンしました。前日の竣工式では、玉村と一緒にテープカットもさせていただきました。

館内には、ワインの試飲コーナーや展示エリアがあり、専属のワインコンシェルジュが常駐していて、ワインの飲み比べを楽しんだりすることができます。造り手を招くメーカーズディナー、セミナーなど楽しいイベントも開催していく予定だそうです。ヴィラデストから車で5分くらいですので、ヴィラデストと一緒に、ミュージアム、温泉もお楽しみください!


また、御堂の畑の植え付けが始まりました。写真は記念すべき一列目の植樹。あと、2000本以上ありますので、しばらくは必死でがんばります!!

御堂地区の植え付けが迫ってきました

いよいよ御堂地区の植栽が迫ってきました。これまでも何度かご紹介してきましたが、現在、造成中の御堂ワインブドウ団地は長く荒廃地になっていたところが、今年の春から植栽が始まり、数年のうちには30ヘクタール弱のまとまった一面のワインブドウ畑になります。市内の既存ワイナリーや新規就農者など約10名が参加する予定で、ヴィラデストは約3ヘクタールの植栽となります。

造成がギリギリまでかかっていたのですが、先日、きれいに整地された状態の畑をようやくみせていただきました。改めて広い!4月に植え付けすることを考えると、一瞬クラっとしましたが、これまで、最高6000本植えた経験がありますので、今年の3000本はなんとかなるでしょう。ヴィラデストでは今年と来年の2年をかけて3ヘクタールの植栽を行う予定です。

本州では最大規模になる、まとまったワインブドウ畑ですので、農作業の機械化、効率化、共同化や観光化などのモデルにしていかなければなりませんが、先ずは一面の美しいブドウ畑から生み出される、個性ある高品質なワインを皆さんにお届けできるように、みんなで力をあわせてがんばりたいと思います。ご期待ください!

八重原の畑で剪定をしました

今日は八重原の畑で剪定をしました。この畑も今年で5年目を迎え、ほぼ成木に成長しました。八重原は、その強粘土質の土壌から、しっかりと味わい深いお米やジャガイモなどの農作物で有名な土地です。苗木を植える時に粘土が固くて、本当に苦労したものですが、その分、味わい深いワインを生み出してくれることでしょう。

ちなみに写真はヴィラデストで最長の、100mを越える垣根長の通称?「100m畑」です。

今年は暖冬で雪も少なく、作業も順調に進んでいます。マイナス10℃以下になる日も少なかったので、凍害のおそれはなさそうですが、暖冬の年は害虫が増えるとも言われ、少し心配でもあります。3月は2018ヴィンテージワインの澱引きや、ビン詰め準備など、工場内の作業も始まるので、剪定は早目に終わらせたいところです。

恒例のNAGANOワインフェスが開催されました

東京の帝国ホテルで、恒例のNAGANOワインフェスが開催されました。昨年は長野県内で10社ほどの新しいワイナリーが開設されたこともあり、約30社のワイナリーが一堂に会する盛大なイベントになりました。すでに顔なじみの業界関係者の方や一般の常連様には、今のNAGANOワインを定点観測していただくうえで有意義な機会でしたし、また、今回はじめてNAGANOワインにふれ、その魅力を知っていただいたお客様もたくさんいらっしゃいました。お話ししていると、長野のワイナリーに行ったことがなく、遠く感じているお客様も多かったのですが、東京からヴィラデストまでは新幹線利用で2時間程度です。ぜひ、ワイナリーにも遊びに来てくださいね。(*注  2月末までは休業中です)

一方、ヴィラデストの畑では剪定作業が順調に進んでいます。今年は暖冬で、雪も少ないので、ほぼ毎日、外で作業ができます。
4月からは東御市・御堂地区での新たな植え付けを控えていますので、剪定作業が順調に進むのはとてもありがたく、このまま大雪がないことを祈ります。

2019年もどうぞよろしくお願いいたします

この冬は雪が非常に少ないですが、昨日は少し降って雪景色になりました。まだ冬は長いので、極端な大雪などなければいいなと思います。

今年、ワイナリーのトピックスとしては、千曲川を挟んでヴィラデストの対岸に2015年から植栽を始めた八重原地区のメルロ畑がほぼ成園になり、これまでのヴィラデストのメルロと違った個性を持つワインがリリースできそうなこと。また、市内、御堂地区で新たに造成中のワインブドウ団地に第一期として植栽を開始することがあげられます。

現在、造成中の御堂ワインブドウ団地は長く荒廃地になっていたのですが、今年の春から植栽が始まり、数年のうちには30ヘクタール弱のまとまった一面のワインブドウ畑になります。市内の既存ワイナリーや新規就農者など約10名が参加する予定で、ヴィラデストは約3ヘクタールの植栽となります。

本州では最大規模になる、まとまったワインブドウ畑ですので、農作業の機械化やIoTの導入、作業の共同化などにより、効率的に高品質な東御ワインを皆さんにお届けできるよう、関係者と協力して体制づくりをしていきたいと思います。また、一面のワインブドウ畑はそれだけで大きな観光資源にもなるはずです。

東御市内のワイナリーは2018年で8軒になり、今年も複数のワイナリーが誕生しそうです。近隣の上田ではメルシャンマリコワイナリーが開業しますし、千曲川ワインバレーも、徐々にワインバレーらしくなってきました。今後、一段とワインの品質を高めるのはもちろん、ワイナリーが集積することによる相乗効果を活かし、ワイン産地としての魅力を更に高めていくため、地域のワイナリー間の協力がますます重要になってくると感じています。

ヴィラデストワインパーティー「信州ジビエとワインのマリアージュ」を開催

8日はヴィラデストワインパーティー「信州ジビエとワインのマリアージュ」を開催しました。
ヴィラデスト周辺も、年々、獣が増えていて、今年から一部の畑では電気柵を導入しました。私も何とかしようと、わなの狩猟免許を取得したのですが、一日講習を受けただけの素人ではなかなか大物は狙えません。今回はプロの猟師が仕留めたイノシシやシカ、熊などの信州ジビエをヴィラデスト、アルカンヴィーニュを中心としたワインと一緒に楽しんでいただきました。

パーティーでは普段、畑で働くスタッフもサービスの一員として参加します。ジビエのこと、ワインのこと、お客様とお話しながら楽しいパーティーになりました。今年は今回が最後ですが、来年も開催しますので、ぜひご参加ください!

2018年の収穫、仕込作業がほぼ終了しました

9月上旬からほぼ2か月間はブドウに追われる生活でしたが、ようやく美しい景色を眺める余裕が戻ってきました。
今年は寒くなるのが遅かったので、例年より長くブドウの葉っぱが落葉せずに残っていました(写真は11月初旬のものです)。

今、ブドウ畑では厳しい冬が来る前に、ブドウの幹に防寒用の藁をまく作業を進めています。かなり手間のかかる仕事ですが、標高の高いヴィラデスト周辺は、冬の最適気温がマイナス10度を下回ることがあり、ブドウに凍害を引き起こす危険があるからです。
今年は暖冬になりそうと言われていますが、その通りあまり冷えないことを祈ります。

収穫も終盤戦

いよいよ今年の収穫も終盤戦になり、あとは一部のメルロとカベルネを残すのみにな りました。
9月上旬から降り続いた雨に加えて、数回の台風にも見舞われ、9月終わり頃から灰色カビ病などが発生してきたために、収穫をかなり急ぎました。雨の中での収穫も多かったのですが、スタッフ、お手伝いの皆さん、そして多くのボランティアの皆さんの力で、質、量ともになんとか例年並みをクリアできたと思います。本当にありがとうございました。

今年は夏の猛暑、雨が降らないかと思ったら突然の豪雨、秋の長雨、台風など、自然の中で行う私たちの仕事の難しさを改めて感じさせられました。それを乗り越えたブドウが、今、タンクや樽の中で発酵し、今年の気候風土を反映したワインになっていくのでしょう。
ワイナリー工場内での作業は11月始めごろまで続きます。あとひとふんばりです。