スタッフ日記

道具

東京では桜が咲き始め、春が訪れ始めています。ワイナリーでは冬仕事を急ピッチで進めると同時に、母枝の誘引など、芽吹きへの準備に勤しんでいます。まだぶどうもお休みしているので、今回は道具について少しお話を。

ヴィラデストの栽培スタッフは全員それぞれが2種類の鋏を持っています。一つは剪定鋏。もう一つはその他の殆どの作業、特に収穫期に活躍する芽切鋏です。一人一人好みが違うので、皆違う鋏を使います。鋏は栽培スタッフにとって商売道具です。鋏がなければ私たちはぐんぐんと伸びていくぶどうを見ていることしか出来ません。

昔、実家に出入りする造園職人さんの道具や、父の大工道具を見るのが好きだったためか、自分の道具にも少なからず愛着があります。幼い頃にお風呂の中でことわざ本を読んでいた時(お風呂de暗記シリーズ?だったか)、「弘法筆を選ばず」のページで納得がいかず、そのまま大人になった私は、道具こそ仕事の質を高めるはずだ、と今でも信じ込んでいます。

この度、愛用していた3代目の芽切鋏がダメになり、新たな鋏に代えることになりました。芽切鋏の中でも東北型と呼ばれるものらしく、この仕事についてからずっと手に馴染む形を探していて、ようやく出会った物です。(他にも信州型や弘前型など、地方によって形があるようです) 先端は両刃とも欠け、刃はボロボロになってしまいました。傷んだ刃でもぶどうは切れますが、切断面は崩れ、仕事の効率も落ちるために4代目を購入しました。右が3代目、左が4代目です。もちろん全く同じ物です。今シーズンは新しい鋏が活躍しますが、引退した今まで使っていた鋏たちも、なんとなく捨てられずに、大事に押入れの中で眠っています。(庸)

仙台へ

3月11日。震災から5年が経ちました。私事ですが、当時息子が仙台へ行って一年目。落ち着かない気持ちでいたところ、道を選択すれば行けると聞き、翌日取るものもとりあえずガソリンとおにぎりを積み、仙台へ向かいました。仙台へ近づくほどあたりが暗闇に見え、息子の顔を見た時の気持ちは忘れられません。そんな経験をした息子もこの春卒業を迎え、杜の都を離れます。
復興の願いと、平穏な日々のなんと尊いことかと今更ながら思った一日でした。(満)
(青葉城址も大きな被害がありました)

種まき

気温も上がり種まきの季節となりました。
細かい種を一粒一粒、このピンセットでつまみ撒いていきます。とっっっても細かい種もあり、種をつまむのもひと苦労。眉間にシワを寄せながらの作業です。シワが戻りません。

芽出しをし、暫く温室で成長させ7月迄にはガーデンに植えます。
種袋に描かれている綺麗なケシの花。
きっと、同じ綺麗なケシの花が今年のガーデンで咲いてくれるている事でしょう。お楽しみに! (kyo)

カフェチームお仕事再開

長いお休みをいただき、カフェチームも先週よりお仕事再開です。
開店準備の1週間は試作や補修、お掃除、新人さんの研修などなどやること盛りだくさんの毎日。
今年はなんとパティシエがイケメン(自称)にかわります!昨年まではかわいい女子が作っていたのでがっかりされる方もちらほらいらっしゃるかもしれませんが…腕は保証付!これからどんなお菓子ができるのか楽しみです。
さて、オーブンはいよいよ明日1日から。今年もたくさんのお客様にお会いできること、心待ちにしておりまーす!

むろ

親方?

ヴィラデストの名物?風物詩?
普段は、すごーーく!か弱い女子?達が この時期はみんなになります。ショベルカーに、ツルハシにスコップ!!雪が凍って出来た 固ーーーい氷を割るのです。
毎日が筋トレなのです。(汐)

真冬の寒さがつづきます

暦の上では立春…とはいえ、寒さは一番のピーク。真冬の寒さが続くヴィラデストも、1月に降った雪がなかなか融けません。

それでも外に出ると、必ず冬らしい綺麗な光景に出逢えるので、ウカウカできません。午前中は真っ白になったアルプスがくっきり拝めますし、夕方は夕方でキラキラの夕焼け。毎日見慣れているはずなのに、足が止まって見とれてしまう、感動の連続です。ヴィラデストは2月終わりまで冬期休業中ですが、標高900mのアルカンヴィーニュの方は絶賛営業中なので、信州の冬の美しさ&寒さを味わいに遊びにいらしてください。

と、スタッフ日記を久々に書きながら、入社したてのちょうど1年前のことを思い返していました。今週末、2月7日(日)に帝国ホテル東京で行われる「NAGANO WINE FES in TOKYO 2016」。昨年の同イベントが、僕の初出張でもあったのですが、この時長野県内のワイナリー数は27。今の時点で32に増えていますから、この1年間だけでなんと5つもワイナリーが誕生したことに。凄いです、ワインの力。きっと今年のフェスも、そうしたNAGANO WINEの元気の良さを感じられるんだろうなぁ、と今から楽しみでなりません。寒い信州から、少しは暖かいであろう東京へ。またレポートします。
(あっちゃん)

どかっと雪

暖かいお正月が過ぎ、今年は楽だなぁと思っていたところ、やはりそう甘くはありませんでした。
どかっと雪が降り、ヴィラデストまで配達に上ってきた運送屋さんが、スキー場に来たかと思いました!と言うくらい。
雪掻きをすれば、雪の山がいくつもできます。それを軽トラに積み、ピストン輸送で捨てにいきます。
ここまできれいにしたけれど、また次の雪予報が…。
ほんとのスキー場にだけたくさん降ってくれればいいのに…と思いますが。
皆様のところはいかがでしょうか。雪掻きも、歩くのも運転も、ほんと、気をつけましょう!(満)

ヤギ子さん

今年もスタッフ日記ご愛読の程、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は暖かい上に雪がまったくない1月を迎えました。「こんなに暖かくて植物は大丈夫かなぁ」と心配していましたが、今日からしばらくは例年なみの冷え込みということで、ちょっとホッとしています。(まちがえて芽をだしてから冷え込むと開花できなくなったりしますから・・・)

で、寒い寒いガーデンにいってみたら、なんだからやたら元気な声が。
今年は雪に閉ざされることなく、乾燥したガーデンを満喫中のヤギ子さん。濡れるのキライなので、さぞや今年は快適でしょう。

人気のないガーデンでは、年末から咲きはじめたクリスマスローズがひっそりと。その横には寒さよけで、こんなことになっている植物も。なんだか妙に所帯じみた感じがしますけど。