2020年も、よろしくお願いいたします

2020.01.08

2020年になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年の冬は雪が少なく、過ごしやすい年明けになりましたが、やはり長野県の朝は寒いです。

昨年は、9月に好天に恵まれ、非常によいブドウが収穫できました。2019ヴィンテージのワインは大きな期待が持てそうです。また、新たに造成された東御市・御堂(みどう)地区のワインブドウ団地にて3ヘクタール、植栽を開始しました。
一方、周辺では台風による大きな自然災害もありました。地球温暖化の影響か、年々、気候が激しくなってきていますので、日頃の備えがこれまで以上に重要だと感じています。

東御市内ではワイナリーの数が10軒になりました。また、千曲川ワインバレー、長野県全体でもワイナリーやヴィンヤードの急増は続いています。ワイナリーが増えることにより、相乗効果で世間の注目を集めるようになりますし、ワインに関わる産業、たとえば飲食業や観光業でも新たな動きが生まれつつあります。
ただ、数が増えることで、各々のワイナリーが注目を集めることは難しくなっているのも確かです。だからこそ、ブドウやワインの質を高める努力を様々な側面から着実に進め、より魅力ある産地として発展していくこと、地域のワイナリーが協力して日本全国へ、そして世界へアピールしていくことが、ますます重要になってくると考えています。日本で消費されるワインのうち、日本ワイン(日本国内で栽培されたブドウを100%使用して日本国内で醸造されたワイン)の占める割合はわずか5%程度ですから、まだまだ大きな市場開拓の余地があります。

今年、ヴィラデストでは、東御市・八重原(やえはら)地区で2015年に始めた畑のメルローだけでつくったワインを、ファーストリリースします。八重原地区は非常に細かい粘土質土壌で、味の濃いお米や野菜がとれることで有名です。この畑でとれたメルローの赤ワインも、若い樹ながら将来に大きな期待が持てる、味わい深いワインになりました。
また、2018年9月の長雨の影響により発生したシャルドネの貴腐ブドウを使用した、ヴィラデスト初の貴腐ワインをリリースします。本格的な極甘口の味わいにご期待ください!
*いずれのワインも、春ごろの発売を予定しています。