赤ワインのプレスも終了しました!

2025.11.18

すっかりブドウの葉も紅葉し、落葉も間近になりました。

今日(1117日)の、カベルネの圧搾(プレス)、そして、搾りかす(ヴィナッチャ)の蒸留をもってブドウの仕込はすべて終了しました。

あと、12月にリンゴのシードル仕込が少しありますが、無事にブドウのシーズンを終えることができて、まずはホッとしているところです。

今年の夏は猛暑で、例年より2週間以上早めの9月頭に収穫を開始しました、その頃は暑い中での収穫だったのが嘘のように、今はすっかり寒くなりました。例年、9月から11月中旬の時期は収穫、仕込に追われて、時間があっという間に過ぎてしまうものですが、これからようやく少し落ち着いて仕事ができるシーズンがやって来ます。

 

今年は夏の雨が少なく、そのおかげでとても健全なブドウを収穫することができました。病果が少ないので、収穫も非常にスムーズでした。また、ブドウが健全でないと、様々な雑菌が増えて、オフフレーバーの発生につながったり、雑菌の繁殖を防ぐために亜硫酸塩の使用量を増やしたりなどしなければならず、健全なブドウを収穫できることのありがたさを改めて感じました。健全なブドウを健全に醸すことで、クリーンでその土地の風土を反映した味わいのワインになります。

健全なブドウを収穫するためには、まずはその土地の気候にあった品種を選択することが大事です。長野県東御市は全国的にみても小雨で晴れが多く、また標高が高いので日本の中では冷涼で、私たちの栽培しているフランス原産の品種に適しています。

ただ、そうは言っても雨の多い年もありますし、近年の温暖化で気候も変化しています。私たちも特に繊細なピノ・ノワールには雨よけを導入したり、雨や暑さに強い品種を試したりしていますが、自然の中での栽培では思い通りにいかない時もあります。

これからの冬の間には、様々な講師を招いた講演会などが開催されます。スタッフと一緒に、来年に向けて勉強したいと考えています。