剪定作業、順調に進んでいます!

2021.02.20

今年はそこそこ寒いのですが、雪が少ないので、剪定などの作業が順調に進んでいます。

ただ、畑は全体で約12ヘクタールありますので、2月初旬から始まった剪定作業は、切った枝の片づけなど含めると、あとひと月くらいかかりそうです。昨年に伸びた枝を切り戻して、今年の結果枝(けっかし=実がなる枝)を1本か2本残していきます。全体で3万本以上の樹がありますので、じっくり考えてというわけにもいきませんが、樹形を保ち、将来にわたって健全に果実を実らせ続けるためにも、知識と経験が必要な大切な作業です。

ヴィラデスト最古のブドウの樹は、29年前の1992年に玉村によって植樹されたもの。また、樹齢20年くらいの樹も増えてきました。これくらいの樹齢になると長年にわたる剪定の傷が樹体に影響を与え、樹勢を弱らせることにより、枯れてしまうことがあります。古木になるほど味わい深いワインを生み出してくれますので、大事に慎重な剪定が必要になります。

昨年伸びた枝をきれいにリセットし、今年の生育に備える。冬の静寂の中で黙々と作業をしていると、不思議に気分が落ち着き、今シーズンに向けての希望が湧いてきます。

また、この冬は、2019年から植え付けを開始した“御堂ワインブドウ団地”(約27ヘクタール)で、8軒の入植者が共同して防獣柵の設置を行いました。鹿などの野生動物が出没して、植えたばかりの苗木や新芽を食べられるという被害が発生していることもあり、行政の協力も得ながら、入植者が協力し自力で施工を行いました。柵の延長が2000mをこえる距離なので、期間中に工事が終えられるか不安もあったのですが、そこは、普段からブドウ垣根の設置などを自力でやっているメンバーです。8軒の入植者が協力して手際よく進められました。全メンバーが協力してやり遂げることができたことは、今後に向けて大きな成果になりました!

まだ樹は若く、果実が実るのは2年後ぐらいになりそうですが、御堂での初収穫が待ち遠しいです!!