シードルの仕込み作業終了、今年も残りあとわずか
2025.12.23
シードルの仕込み作業も終了し、今年も残りあとわずかとなりました。ぶどう畑では、防寒のための藁を巻かれた若木のぶどうが、これから2ヶ月ほど続く本格的な冬の寒さに備えています。近年は温暖化の影響もあり、極端な低温になることは少なくなりましたが、数年に一度はマイナス10℃以下の日が続く非常に寒い年もあります。そのため、ヴィラデストでは植栽からおよそ5年以下の若木には、毎年丁寧に藁を巻くことにしています。寒さや乾燥によってぶどうの木に傷ができると、そこから根頭がんしゅ病などの病気が発生することがあります。そうしたリスクを避けるための重要な作業です。 



この12月には、私も理事を務める「日本ワインブドウ栽培協会 (JVA)」にて、バージニア工科大学の荷田准教授、そしてイタリアから剪定のコンサルタントとして世界的に有名なマルコ・シモニット氏を招聘して、東御市にて2度のセミナーを開催し、大変貴重なお話を聞くことができました。お二人ともに、長年にわたる剪定傷がぶどうの木に与える悪影響や、傷からの乾燥や病原菌の感染についてお話されていました。特に樹齢を重ねてくると、長年の剪定の影響が大きくなってきます。
海外の産地においても、これまでは「果実」の品質や「樹冠管理(キャノピーマネージメント)」について考えることは多かったのですが、「ぶどうの幹」の健康について、そして剪定が与える影響については、あまり深く考えられてこなかったようです。ヴィラデストのぶどうも樹齢20年を超える木が多くなってきていますので、今回学んだことを今後の剪定に活かし、これからも長く健康な木を維持していくため、スタッフと一緒に考えたいと思っています。


今年は雨も少なく、暑い夏でしたが、そのおかげでぶどうはとても健全でしっかりとした出来栄えになり、良いワインが期待できそうです。この3年は特に異常な暑さが続きましたが、今後も温暖化の傾向が続くのは間違いありません。
様々な情報などをうまく活用しながら、最終的にはこの土地の気候風土をしっかりと反映した魅力あふれるワインをつくるために、努力していきたいと思います。
本年もヴィラデストを応援していただき、誠にありがとうございました。どうぞ楽しい年末年始のシーズンをお過ごしください。
