剪定作業がはじまりました
2025.01.24
世間より長めの年末年始休暇をとり、充電完了したスタッフは、1月中旬からブドウの樹の剪定作業を開始しました。
剪定作業では、昨年伸びた新梢を切り戻し、樹形を整えると同時に、今年の収穫量の調整も行います。数年先を見据えて枝を切る必要がありますし、一旦切ってしまうと決して元通りにはならないので、剪定作業はブドウ栽培において、最も経験と技術が必要で大事な作業といえます。
ただし、ヴィラデストには3万本近くの樹がありますので、迷っている暇はなく、残す枝を瞬時に判断して仕事を進めていかなければなりません。静かな冬の畑で剪定作業をしていると、ブドウの樹と一緒に心もリセットされ、今年が良いシーズンになるようにと期待が高まります!
2023年、2024年と異常な暑さになりましたが、2025年はどんなヴィンテージになるでしょうか。“異常気象”と言われるのが普通になっている昨今ですが、その年の気象条件下でベストを尽くし、土地の個性、造り手の個性が感じられる、おいしいワインを生み出せるように努力しますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします!!
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今年、ヴィラデストでは、シャルドネからつくる「オレンジワイン」や「スパークリングワイン」も発売の予定です。発売は春以降になりますが、ご期待ください!
「オレンジワイン」は、もちろん、果物のオレンジからつくるワインではなく、オレンジ色や琥珀色のワインのことで、白ワイン用のブドウを用い、赤ワインのようにブドウの皮と果汁を接触させながら発酵します。ブドウの皮や種から抽出されるタンニン分により適度な渋みとボディ感があり、アプリコットや紅茶のような独特の香りが特徴的です。
ヴィラデストでは、過去にも2009年にごく少量のピノ・グリを原料とした「オレンジワイン」をつくったことがあるのですが、昨年は、東御市・御堂(みどう)地区の自社畑産シャルドネを原料とし、導入したばかりのコンクリートタンクを用いて「オレンジワイン」を醸しました。コンクリートタンクはステンレスタンクよりも酸素を透過しますので、抽出されるタンニン分がより柔らかい味わいになると考えています。
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先日は、長野県原産地呼称管理委員会のワイン委員会で「GI長野」の審査会に参加しました。“GI” は「地理的表示(Geographical Indication)」のことで、原産地の特徴と結びついた特有の品質や高い評価を備えている産品について、その原産地を特定した表示をすること。世界的に有名なものに「ボルドー」「ブルゴーニュ」などがあります。現在、日本国内では、ワインの地理的表示として北海道、山形、長野、山梨、大阪の主な5つの産地が国税庁によって指定されています。「GI長野」は2021年に指定され、4年ほどが経ちました。「GI長野」に認定されることで、ワインの素性や品質が保証されますので、ワインショップなどでワインを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
あらためてのご案内になりますが、2月1日(土)に「GI長野ワインフェス 2025」が軽井沢プリンスホテルにおいて、長野県ワイン協会主催で開催されます。長野県内約30のワイナリーが集結します。1部は酒販店や飲食店向け、2部は一般向けとなります。
ぜひ、ご参加ください!!