収穫、仕込が始まりました!
2025.09.09
今年は過去最高の暑さ、また雨が非常に少ない夏になりました。その影響で、ブドウの熟度が上がるのが早く、ヴィラデストとしては異例の9月あたまからの収穫開始になりました。長期予報によると、9月、10月も例年よりも暑くなりそうとのことですが、ブドウの成熟スピードが速く、うかうかしていると収穫時期を逃してしまいますので、例年以上に気をつかって良いタイミングに収穫できるように務めています。9月に入っても暑い日が続いていますが、朝晩はようやく涼しくなってきましたので、この調子で昼夜の寒暖差の大きい好天がつづくことを期待したいです。今のところ、果実は健全で非常によい状態のブドウが収穫できています。
2025年ヴィンテージは、今年の気候を反映して、太陽の光を十分に感じる、果実感や濃縮感の高い素晴らしいヴィンテージが期待できそうです。
収穫終了の10月中旬まで、スタッフ一同、力をあわせて収穫やワインづくりに励みます。



2019年から栽培を開始した、御堂ワインブドウ団地の3ヘクタールのヴィラデスト畑でも収穫が始まりました。もう一息で成木といえるまで成長してきましたので、今年はまとまった収穫になりそうです。
この御堂ワインブドウ団地では、市内11のワイナリーや栽培者が、まとまった27ヘクタールの畑でワインブドウを栽培しています。各栽培者のブドウが育ってきましたが、この広大な畑はやはり壮観です。今年は、団地内にワインを販売したり、試飲もできる「ワインテラス御堂」が営業を開始しました。とても眺めのよいテラスやゆったりくつろげるスペースなどありますので、ぜひ一度お訪ねください。

畑で収穫したブドウはすぐに工場で仕込みに入ります。非常にいいブドウが収穫できていますので、醸造でそのブドウの力を十分に抽きだすように、細心の注意で仕込んでいきます。また昨年は、卵形のコンクリートタンクを使用したオレンジワインを初醸造しました(間もなく発売開始です!)。オレンジワインは白ワイン用のブドウを用い、赤ワインのように、果汁に果皮を漬け込んで、かもし発酵をしてつくるワインで、果皮由来のオレンジの色あい、あんずやドライフルーツ、紅茶やナッツを思わせる複雑な香り、適度な渋みが味わいに厚みを与える、余韻の長い味わいです。2年目の今年は、昨年得た知見を生かしつつ、さらに魅力的なオレンジワインを目指したいと考えています。

これから10月中旬まで収穫や仕込に追われることになりますが、ヴィラデストワイナリーではワインブドウの収穫ボランティアを募集しています。弊社ホームページなどから、専用応募フォームでお申し込みください。ワインブドウの収穫は結構単純な作業で、収穫していると雑念が払われて無心になれるので好きだという方も多いです。
ただ、飽き性の方にはあまり向いていないかもしれません。いずれにせよ、秋の休日、美しい景色の中でのブドウ収穫ボランティア、ご検討ください!

