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ホーム > 日記、読み物 > 月刊 玉さんニュース

腰痛の症状は徐々に緩和され、少なくとも寝るとき起きるときに呻吟するようなことはなくなりましたが、その後坐骨神経痛による脚の痛みが残り、まだ長時間立ったり歩いたりすることができません。
先日、日帰りで東京へ行く仕事があったので、ついでに腰痛を治療してもらうことにしました。神田にいい診療所があると聞いたからです。
これは出版社の友人からの情報なのですが、ソフトバンク王監督のお兄さんが、有名な蕎麦屋『室町砂場』の近くで診療所を開いており、連日長蛇の列ができているらしい。
彼自身も診てもらったことがあり、その後友人や知人をたくさん送り込んでいるが、とにかく、ぎっくり腰で歩けないような患者が、治療を受けるとイッパツで治って歩いて帰る、という。予約はいっさい受け付けず、ただ行って並ぶだけ。
そう聞いて、朝早い新幹線に乗り、神田駅南口で降りて、線路沿いに東京駅方向に徒歩3分。ありました。ビルの1階に、王診療所、という青い字の看板が出ている。ネットで確認した受付時間9時30分の、10分前。まだシャッターの下りている受付の前に、もう10数人の行列ができています。
順番が来て、名前を呼ばれました。まず、王先生の問診。
「どこが痛いの?」
王監督のお兄さんだから、相当の老先生。風貌は老練の医術者……というより、町の中華料理屋のコックさん(失礼!)みたいだけれど、本物の名医というのはそんなものか。
「腰の、ここと、ここと、脚の……」
「いっぺんにたくさんはできない」
「はっ?」
「いちばん痛いとこはどこ?」
「もとは腰だったんですが、いまは……」
「いちばん痛いとこだけ」
「はい」
まず、レントゲンで腰椎のあたりを撮影。
いったん待合室(廊下)に戻り、しばらくすると呼ばれてまた中へ。
すると王先生、私のレントゲン写真を示しながら、
「背骨が曲がってるね。椎間板ヘルニアもある。相当悪いね」
「……で、どうしたら」
「そこに寝て。うつ伏せ。ズボンを少し下げて」
「はい」
「いちばん痛いのはどこ?」
うつ伏せになっているからなにも見えないが、看護士さんが、私が手で示した痛い場所のあたりをアルコールで消毒し、
「お注射しますねぇ」
というとすぐに王先生の手で注射。痛い場所とその周辺に、ちゅんちゅん、と何箇所も針を打つように。少し痛い。
「痛ぇっ」
「ハイ、終りネ」
「あの、ついでに脚のほうも……」
「いっぺんにたくさんはできないの。いちばん痛いとこだけ。また痛くなったら来なさい」
診療はあっというまに終わった。
ひょっとしてこういう治療は保険がきかないかも……となかば覚悟していたのだが、心配は杞憂だった。痛み止めの薬を1週間分出してくれて、治療費とも合計2千数百円で済みました。
腰は……たしかに、よくなった、ような。
きっと、いちばん痛みが激しいときに来ていたら、イッパツで劇的に治っていたのかもしれません。私の場合はすでに痛みが分散していたので、それほどドラマチックな結果は出ないのでしょう。
いちばん痛いところ、といわれて、痛みの中心になっている腰椎周辺だけやってもらったので、そこのところはよくなったが、脚のほうの痛みはまだ残っています。注射はいっぺんに何箇所も打てない、というのですから(理由はよくわかりませんが)しかたありません。
でも、痛くなったらここに来ればよい、という、安心感はありますね。中華料理屋さん、などと失礼なことをいいましたが、あの独特の雰囲気は、やっぱりカリスマ医術者に違いありません。なによりも、予約も紹介も不要、健康保険証だけもって、来て、並べばよい、というのが明快で、気に入りました。
王診療所
東京都中央区日本橋室町4−3−9
TEL:03−3270−3835
(以上)